「どうしてTIVAが選ばれてる?」
「TIVAの注意点は?」
質問されたら答えられますか?
5分で確認していきましょう!
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全身麻酔の定義と種類
全身麻酔とは?
全身麻酔とは、意識を完全に消失させ、痛みを感じなくさせる麻酔方法!
全身麻酔の種類とその違い
全身麻酔の種類は、主に2種類!
比較項目 | TIVA(静脈麻酔) | 吸入麻酔 |
---|---|---|
麻酔導入 | 速い(点滴で即効) | やや遅い 急速導入の時は、静脈麻酔併用 |
投与方法 | TCIポンプを使用 | 麻酔器でOK |
麻酔維持 | 薬剤持続投与で維持 | 呼吸から吸入で維持 |
麻酔深度のモニタリング | 脳波モニターが必要 (BISやエントロピー) | 麻酔器やモニタで 呼気濃度モニタリング可能 |
TIVAと吸入麻酔のメリットデメリット
項目 | TIVA(静脈麻酔) | 吸入麻酔 |
---|---|---|
術後の吐き気(PONV) | 起こりにくい | 起こりやすい傾向にある |
麻酔深度の調整 | 個人差があり、調整が難しい | 個人差が少ない |
コスト | 機材・薬剤コストがやや高い | 比較的コストを抑えやすい |
環境への影響 | なし(ガスを使用しない) | 揮発性麻酔薬が環境に排出される |

現場の意見としては、TIVAの方が気を遣う・・・
点滴や鎮静薬を切らしたり、点滴トラブルで術中覚醒も・・・・
TIVAの術中看護
TIVAでは、薬剤がすべて静脈から投与されています。
そのため、看護師は確実に薬剤が投与されているかを観察し、管理する必要があります。
TCIポンプの使い方を知っておこう!
TIVAでは「TCI(Target Controlled Infusion)ポンプ」が必須です。
- ディプリバンキットのシリンジを組み立てる。
- TCIポンプにシリンジをセットする。
※メモリを手前にして見えるように!
※シリンジの青い識別タグを器械が読み込めるように! - 器械の画面が「ディプリバン1%」識別しているか表示確認する。
- TCIポンプに年齢、体重、目標血中濃度を入力
※麻酔科医がするはず・・・? - プライミング(延長チューブ内を薬剤で満たす)
術中覚醒に注意!
点滴からの薬剤投与が止まったり、薬剤の流量が足りないと術中覚醒が起こります。
以下の点に注意しましょう。
注意点

- 血圧や心拍数の急上昇
- 発汗や流涙などの自律神経反応
- 体動
- BISの数値上昇
術中覚醒の兆候に注意が必要!!
脳波モニターの見方
TIVAでは脳波モニター(BIS:Bispectral Index や エントロピー)を使用し、麻酔深度を管理します。
- BIS値:一般的に40〜60が適切な麻酔深度とされています。
数値が70以上に上昇 → 覚醒傾向
数値が30以下 → 麻酔が深すぎる可能性
筋電図が混入しやすいので、バイタルサインや患者さんを観察しましょう!
まとめ
- TIVAは、PONV(術後悪心・嘔吐)の発生リスクが低い!
- 吸入麻酔に比べて、術中覚醒が起こりやすい!
- 脳波をモニタリングし、麻酔の深度を観察する!
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