「胸骨圧迫、しっかりできてる?」
「今のCPR、効果出てるのかな?」
そんな疑問を“数値”で教えてくれるのが、カプノメーターです。
知らなかった方は、この記事を読んでいってください!!
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カプノメーターとは?
カプノメーターは、呼気中の二酸化炭素(EtCO₂)濃度を測定する機器。
患者さんの呼吸状態や換気状態を、数値と波形でリアルタイムに把握できます。
▼詳しくはこちらの記事を読んでね
5分でわかる!【カプノメーターとは①】

波形(カプノグラム)も重要ですが、CPR中に特に見るべきは数値(EtCO₂)。
この数値を見れば、どれだけ肺に血流が届いているか=CPRの効果がわかるんです。
CPR中のEtCO₂値、どこを見る?

胸骨圧迫とカプノメーターの関係
EtCO₂値(mmHg) | 胸骨圧迫の評価 | 臨床的な意味・対応 |
---|---|---|
<10 | 不十分 | ・血流がほとんど届いていない ・胸骨圧迫の質を見直す (深さ・速さ・リコイル) |
10〜20 | 効果がやや不十分 | ・ある程度の血流はあるが不十分 ・圧迫技術の改善、交代の検討 |
20以上 | 効果的 | ・質の高いCPRができている証拠 ・このレベルを維持するよう圧迫を継続 |
30〜40以上 | ROSCの可能性 (急上昇時) | ・自己心拍再開(ROSC)のサイン ・モニター確認、脈の確認、処置方針の変更が必要 |

つまり、EtCO₂ 20mmHg以上を目指すことが「質の高いCPR」の目安になります。
ROSC(自己心拍再開)のサインとは?
CPR中にEtCO₂が急に30〜40mmHg以上に跳ね上がったら要注意!
ROSC(Return of Spontaneous Circulation)
=自己心拍再開の可能性大。

実際、モニターの波形が整うよりも前にEtCO₂の上昇が現れることが多いため、
「EtCO₂の急上昇=ROSCのサイン」として注目されています。
臨床での活用ポイント
特にER・手術室・ICUでは、急変時に波形と数値を瞬時に判断するスキルが重要。

「数値が上がらない=効果的な血流が作れていない」可能性もあるので、
圧迫方法を見直すサインとして活用していきましょう。
まとめ:カプノメーターで一歩先のCPRを!
「なんとなく」で行っていたCPRから、
「根拠を持って判断できる」CPRへ——。
急変対応に強い看護師を目指すなら、カプノメーターの理解は必須です!
さらに一歩ステップアップしたい方へ
そんなあなたには、「急性期ケア専門士」の資格取得がおすすめ!
試験勉強を通して、バイタルサイン・呼吸・循環などの知識が深まり、
“なんとなく”から“判断できる”看護師へステップアップできます。
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